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1980年


昭和55年
四年生。
このまま、普通に就職することに疑問を持つ。
何をやっても良い、と言われたら、何をするか。
高校で、美術の授業でつくった作品が、学校の冊子に載ったりしたことも思い出す。
版画と木彫。
才能が、少しは、あるんでないか。
作っている時は、熱中して、楽しかったことも。

芸大受験予備校の、夜間部に通うことに。
大学の方は、ゼミにも入っていなかったので、卒業の単位を取りに行くだけ。
まさに、ゼロから始める。
たいていの人は、それなりの経験者。
絵を描くのが昔から好きな人たちばっかり。
ここでも、門外漢。
「頭を使うな」「感じるんだ」と、言われ続ける。
血尿が出たりもした。

 

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