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昭和56年
芸大入試。
運良く、自分の得意な題材が出題された。
ゼロから、芸大向けの描き方に、染められていたし。
描き終わった段階で、受かるんではないかな、と思った。
合格した。
日本画科。
授業は、特に、おもしろくはなかった。
描いたら、ありきたりの講評があるだけ。
テレビでよく見る、有名な日本画家っていうのも、こんなものか。
日本画自体の魅力も感じさせてもらえることは、なかった。
なんとなく、しらけた感じ（お得意の）に落ち入る。
育英会の奨学金と、家庭教師のバイトを続ける。
一人旅に出かけてばかりいた。