<<<

1993年


平成5年
いろいろな子が来てくれた。
全然、話さない子。
全然、勉強してくれない子。
学校では、反抗して、体育以外はシカトしていた子。
どんな子とも、信頼関係は、上手く築くことが出来た。
やる気が生まれ、見違えるようになった子もいた。
仲良くなろうと、遊んでばかりいたことも多かった。
親の期待するように、成績向上につながらない子もいた。
こんな感じで、月何万円もいただき続けて、申し訳ないような気がして来た。
続けるのを、やめた。

ちょうど、遺跡の発掘調査のアルバイトがあるという話を聞く。
自転車通勤と、肉体労働の日々が始まる。
片道1時間15分〜1時間半、雨でも少しの雪でも、飛ばして行った。
室内作業もあったが、たいていは、外での作業。
雪が降っても、真夏の炎天下でも。
しもやけにもなったし、熱中症寸前にもなった。

老若男女、いろいろな人と関わった。
まあ、主婦や学生以外は、「一般人」と呼べない人が多かった。
身体はきつかったけど、面白い日々だった。
先土器、縄文、弥生、古墳、中世、近世、近代と、長い歴史にジカに触れることも出来た。
貴重な体験をさせてもらえた。

なんとなく、作品を展示してみようと、思いはじめた。

 

inserted by FC2 system