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2013-Den-ST − Concept

僕の手で、
捨てられようとしていた、
切れっ端。
これらの、
ちっぽけなものが、
不意に、
とっても、
いとおしくなりました。

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※  切れ端サイズ・・・小さいもの、4.3×0.4cm、3.4×2.2cm、1.4×0.5cm
         大きいもの、20×15cm、36×2.9cm、35×6cm、など

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『 a trivial episode 』

この展示にまつわる、どうでもいいかもしれない、ひとつの、ちょっと不思議なエピソード・・・

・・・たぶん、僕だけではないと思う、「偶然の一致」「シンクロ」「プチ予知」の経験。
でも、人に話すと、「ありえない、信じられない」と言われる。。。
誰でもが経験することでもないようだ。
僕には、今まで、何度も何度も、起こった。
どれも、たいしたことない、他愛もないことだと言われれば、その通りなのだけど。。。
また、そんなことが・・・

5月の個展が終わり、ちょっと片付けしていて、 切れっ端がいっぱい出ていました。
それらを捨てようとして眺めていたら、すぐに今回の展示内容の発想が、しぜんに浮かびました。
それで、現代ハイツの藤井さんにお願いして、今年2度目の展示を、やらせていただくことに。
今回は、狭い方、小さい方のスペース「Gallery Den-ST」で。
申し込み手続きの際、藤井さんに、「-ST」の意味を尋ねました。
「土星です。・・・私が好きなので・・・」と。
そうなのか、「Saturn」の「ST」か。。。

今まで、僕は「言葉恐怖症」「言葉不信症」で、作品名を付けたことが無く、展示のテーマも設定して来ませんでした。
でも、今回は、「愛おしい切れっ端し」という言葉が自然に浮かんで、それを今回のテーマにしてみよう、となぜか決めていました。
・・・「土星の輪」という言葉も、「そういえば、そんな感じもするかもなあ~」と、その時には思いました。

僕は、展示方法やレイアウトを、作品を写真に撮り、パソコンのIllustratorに取り込んで、あれこれ検討します。
その日の段階では、写真が、55枚ありました。
その枚数でも、ギュウギュウな感じだったんですが、でも、なんとなく、もう少し増やしたくなったので、残りの切れ端から新たに再生し、写真を撮ったところ、65枚になりました。。。

そんな時、ちょっと気になって、「Wikipedia」で、「土星」について調べてみました。
そこに、「土星の衛星」という項目があり、現在確認済みの最新の数が64個だということを知ったのです。
「タイタン」なんていう、聞いたことがある名もあり、あれは、土星の衛星だったのか、などと、ぼんやり 思ったりしていました。
そうか、「土星の輪」よりも「土星の衛星」のほうが この展示に、相応しいのではないか、と感じました。

それで、展示レイアウトと、作品の写真を、1枚ずつ見直してみました。
そうしたら、65枚のうち「23枚目」と「24枚目」が同じ作品の写真。
・・・うっかり、ダブって写していたことに気がつきました。
ということは、作品は全部で、64個 !
この展示作品の数が、「土星の衛星」の数と、ぴったり同じだったのです。。。

・・・今回の展示、なにかに導かれていた、かのように、思えてしまったのでした。。。

2013.10 niramusi

 

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